ポリアモリーから誠実と嫉妬について学びました
【ポリアモリー 複数の愛を生きる】
深海菊絵(著)
今回は個人的な思いが多めの書評になります。
シングルマザーになってから「彼氏を3人作るわ!」と公言してた私に、友人がポリアモリーという言葉を教えてくれたことがきっかけでこの本を読みました。久々の再読です。
〈モノガミー〉
一人の人間を愛し、貞操を貫くことが「誠実」な愛の証。
〈ポリアモリー〉
同時に複数のパートナーと「誠実」に愛の関係を築くという道。
ポリアモリーを実践しようとする人は「愛する人に嘘をつくべきではない」と考えます。私はそこに強く共感します。
愛する人と一心同体になりたいと思ってしまうメンヘラ気質の私。
お互いの全てを共有して受け入れあえたら、どんなに素晴らしいことかと思います。
ポリアモリーを実践してみたいと思っていた時期もありました。でも私は今はモノガミーみたいです。この先変わるかもしれないので「今は」とつけておきます。
今回、再読していて考えさせられたのは「嫉妬」との向き合い方について。
ポリアモリストの世界では、ジェラシー(嫉妬)の反対語は「コンバージョン」といって、これは恋人が自分以外のパートナーを愛していることを感じた時に生じるハッピーな感情のことを指します。
コンバージョンはポリアモリーを実践する人なら誰でも感じられるというわけではなく、嫉妬に苦しむことも多く、どちらも自分の意思によって引き起こせるようなものではないそうです。
だから、ポリアモリーのマニュアル本などでは、嫉妬との向き合い方が必ず取り上げられているんだとか。
嫉妬には様々な種類があり、自分がどの嫉妬を感じているのかを分析して対処していくことが大切なのです。
私は以前の恋愛で「不安からの嫉妬」をしているのかと思っていたけど、この本の事例を読んでいたら、それは「エゴからの嫉妬」だったと分かりました。
私はパートナーが私以外に関心を持つ相手に不満があるときに感情が揺れていたことに気がつきました。
例えば、私が大好きだったり尊敬している友人がその相手だと想像したら、私はコンバージョンに近い感情を持ちます。
きっと、パートナーが気になる異性と出会ったときに、その人を私にも紹介してくれて仲良くなれたとしたら、ポリアモリーの実践ができるような気がします。
まだそんな経験はないので、実際のところはどんな気持ちになるのかは分かりませんが。
でも、普通の人はなかなかそんなことできないんですよね。
私だって、好きな人や好意を持ってくれてる人に嫌われたくないから隠し事をすることもあります。誰だってそんなもんです。
ポリアモリーで構成する家族「ポリファミリー」というのも、シングルマザーとして魅力的に感じます。
誰の子でも、みんなで協力して子どもを育てる。
私の周りではそういう考え方の人が多いので、とても助かっています。
ポリアモリーでもモノガミーでも、開示し合い、話し合い、協力し合うこと、その努力をすることが「誠実」なんじゃないかなと私は思います。
ポリアモリーには賛否両論あると思いますが、恋愛の指南書としてとても勉強になる本なので、恋愛や人間関係に悩む方におすすめします😊
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