私は躁鬱寄り。だから「躁鬱大学」に救われる。
私、躁鬱(そううつ)病っぽいです。今は双極性障害と言うらしいですね。
生活に支障はないレベルなので、躁鬱「寄り」の体質だというのがしっくりきます。
そう自覚したきっかけは、坂口恭平さんの「躁鬱大学」というnoteです。
https://note.com/kyoheisakaguchi/n/n35a2eb4599f6
坂口さんのことは「独立国家のつくりかた」という本で知り、面白かったのでTwitterをフォローしてます。
で、この坂口さんの言う「躁鬱人」に当てはまることがあまりにも多すぎて、びっくり。
すべて同じなわけではないけど、めちゃくちゃ分かるー。分かりすぎるー。
きっと一番病んでたときに受診してたら、私も躁鬱病と診断されてたはずです。
ちょっと行動力があって、ちょっと落ち込みやすい。ただそれだけだと思ってました。
「普通」は窮屈に感じるけど、自分の脳は普通だと思ってました。
まぁ、診断を受けて、病名をもらったとしても、そうでなかったとしても、窮屈さは変わらないと思うし、「治療」をするつもりはありません。
気分障害、発達障害、その他諸々、ただの個性なのに、社会によって障害に分類されてしまう。それには思うところが多々あるけど、この社会で生きていくつもりなので、これからもうまくやっていきます。
あ、なんか重く受け取られると心苦しいです。いっぱい悩んではきたけど、今の私は気楽に生きる方法を知ってるので、ぜーんぜん深刻には考えていませんよー。
私の躁鬱人傾向
『』内は坂口恭平さんの「躁鬱大学」からの抜粋です。
『思い切った行動をするタイプなのに、実は人の顔色をよく見るよね』
『柔らかすぎて、時々、その境界のなさが極まるときがあります』
『奔放なのはいつも人前だけで、実は自分の意見など全くない透明な人間なんだと思っているところがあります』
『とても記憶力はいいが、とても忘れっぽい』
『人が我慢してこちらに合わせている状態がなんとなく落ち着かない。それよりも自分が我慢する方を選んでしまう』
『だいたい、感覚でなんでもできます。そして極めようとも思わず、やって楽しかったらそれでよく飽きたら終わります』
『一人だと多分死にます。退屈すぎるからです。しかし、人といるとこれまた疲れてしまいます』
『躁鬱人は、大人数での会合は全く必要ない』
これ、ほぼ私の取扱説明書です。
躁鬱病(双極性障害)の解説を読んでもピンとこないけど、「躁鬱人」の特徴には当てはまりすぎて怖いくらいです。
私の躁鬱対処法
『』内は坂口恭平さんの「躁鬱大学」からの抜粋です。
『どんなときでもちゃんと声をかけてくれたら耳に入れるという人を決めておく』
→私にとって、なみちゃんがこの人です。誰に何を言われても、指針となるのはなみちゃん、と決めたことで、私は格段に生きやすくなりました。
『躁鬱人にとっての生活の上での最大の敵は「睡眠不足」』
『疲れていたら、その場で昼寝を1時間しましょう』
→確かに寝不足になると心も体もすぐにダメになります。フリーランスになって睡眠時間が確保できて、昼寝もしやすくなったのが作業効率のアップや健康の維持につながってます。
『浅く広く生きていることに自信を持ちましょう』
『一流の中途半端な人、器用富豪を目指しましょう』
→自分の迷走っぷりを受け入れるようになったら楽になりました。器用貧乏でもいいやと思ってたけど、「器用富豪」ってイイな。それ目指します!
『自分の内側に注意が向かっているときは、鬱状態に傾きそうな時の合図です』
『「自分とは何か?」という言葉はすぐに捨てて「自分は次に何がしたい?」と聞いてみよう』
→鬱状態に傾きそうな合図だと気づけば、客観的に自分を見られそうです。心がけます。
『自己中心的な自分を恥じずに、よく知覚し、どんどん自分の要望を叶えてあげて下さい。きっと満足した暁には、また人に向かってどんどん愛を与えていくことでしょう。』
→人に喜んでもらいたいという気持ちを有効に活用できるように、まずは自分を満足させていきます!
さすがに40年生きてきて、大きな爆発も経験してるので、自分とのつき合い方はそこそこ心得てます。すでに実践してることも多くて、やっぱりこれでよかったんだ、と自信がつきました。
ちなみに、躁鬱人たちはHSP(敏感体質)も併せ持ってるんじゃないかなと思います。私はHSPの本にも共感して参考にしてます。
障害だと知って気が楽になった
次の記事で書く予定ですが、息子はたぶん発達障害(寄り)です。
でも、それをわざわざ公開するのはどうかと思って、以前からずっと書いては消して、を繰り返してきました。
今回、自分も気分障害(躁鬱)だったと知り、なんだか気が楽になりました。
自分のことも息子のこともオープンにして、もっともっと楽に生きていきます。
「躁鬱大学」でこう言ってもらえたのも心強いです。
『あなたの両親には一切の非がありません。ただの躁鬱人の特徴です』
私が気分屋なのも、息子の苦手分野のことも、ただの特徴。
気分障害も発達障害もグレーな部分が多くて、明らかに生活に支障が出ない場合は判断しづらいんですよね。
そういう境界線にいる人たちはちょっと無理をすれば「普通」側にいられるもんだから、じわじわと苦しみが蓄積していってしまうんじゃないかな。
自分の特性を知り、受け入れ、活用する。それだけのことが、社会の中にいると難しくなります。
でも、できないことはない。そんなことを「躁鬱大学」は教えてくれました。
日常がなんとなく窮屈だと感じている人に、坂口恭平さんの「躁鬱大学」をオススメします。
https://note.com/kyoheisakaguchi/n/n35a2eb4599f6
「躁鬱大学」は文章量が多いので、読むのが苦手な方はこちらのまとめをどうぞ。
https://plusgainen.net/ways-of-thinking-for-bipolar