息子は発達障害(ADHD&LD)寄りです。
うちの息子はたぶんADHD(注意欠陥・多動性障害)というやつです。
そして、LD(学習障害)もあるな、と気づいたのはつい最近です。
今回は、今まで何度も書いては消して、公開するのを悩んできたことを伝えます。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)について
息子がADHDだろうな、と思い始めたきっかけは、私の周りに「自分はADHD」という人が増えてきて、その人たちの話を聞いてると、息子によく当てはまるなぁと思ったから。
で、詳しく調べてみたら、まさに。
ADHDという言葉を初めて聞いた方にはこちらのページが参考になるかと思います。
【精神科医が解説】ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状・診断・治療
息子の場合、衝動性はそんなに強くないので学校での大きなトラブルはなかったのですが、忘れ物が多く(というか、そもそも聞いていない)授業中にソワソワして手をじっとしていられません。2年生の授業参観で他の子たちとの違いに気づきました。
学校で鉛筆をかじるのは、座り続けているストレスの代替行動だったと知ると納得できます。
そして、赤ちゃんの頃からの息子の不思議な特徴に「寝るのがめっっちゃくちゃ下手」というのがあります。
赤ちゃんが寝てくれない、という悩みは多くのママさんが経験していると思うけど、息子の場合はただ寝てくれないだけではなくて、寝かしつけ中ずーっとベッドの上で転げ回ってたんです。それも2~3時間はあたりまえ。ローラーのようにゴロゴロゴロゴロ…。
寝返りができるようになった頃から夜の添い寝は命がけ。息子の頭突きをかわし損ねて、私はしょっちゅう口元から流血してました。
昼間よく遊ばせる、日光を浴びさせる、寝る前に刺激を与えない、などなどなど試行錯誤したけど、全く効果なし。
きっと息子が初めての子だったら、赤ちゃんってそんなもの?と思ったかもしれないけど、子育ては2人目だったので(私にはもう一人の息子がいます。詳しくはこちらの記事で)長男とのあまりの違いに頭を悩ませていました。
成長と共に転がる威力は落ち着いてきて、今はモゾモゾ…って感じです。
でも寝る直前まで動いてるし目を瞑るのが苦手なのは変わりません。本人も「寝るのがむずかしい」と言ってます。
息子が10秒間動かないで目を閉じてたら寝た合図なので、寝た瞬間はとても分かりやすいです。
LD(学習障害)について
LDについては、この記事を書こうとしてADHDについて詳しく調べていたときに知りました。息子に当てはまりすぎて驚いたけど、ADHDの一部だと思ってたことも、こっちのほうがしっくりきます。
息子に当てはまる主な特徴としては、
・文章問題の意味を理解しづらい(読み上げてあげると理解できる)
・小さい文字「っ」「ゃ」「ょ」を認識できない
・文字を書くのを嫌がる(書き順通りに書くのが苦手・書き写しをするのが苦手)
など、1年生ならまぁそんなもんかなと思ってたことが2年生になっても難しいようなので、なぜできないのか不思議だったのですが、これを知って疑問が解消されました。
アスペルガーもあるみたい
そういえば、と思って、息子の「人との距離感がおかしい」って部分も調べてみたら、アスペルガー症候群の傾向もあるみたい。
息子は初めて会う人には極度の人見知りなんですが、一旦「この人OK!」のスイッチが入ると、距離がゼロになって物理的にくっつきまくります。
子どもだし、父親がいないし(くっつくのは男性だけ)、そんなもんかなと思ってたけど、加減ができなさすぎて相手に不快感を与えているのに気づけないというのがこの年になってもよくあるというのはどうなのかなと思っていました。
ちょくちょく言い聞かせてはいるけど、夢中になると忘れてしまうようです。
発達障害は複数を併せ持つことが多いと言われます。まさに息子もそうみたいです。
診断はしません
そんな、ちょっと「普通」とは違う特徴がある息子。
息子の場合、明らかに社会生活が困難なレベルではないけど、きっと、診断を受けたら発達障害の称号がもらえる気がします。
発達障害であることを公表している有名人はたくさんいるので、その称号を得ることは大物になれる可能性を感じるものでもあります。
でも、今のところは必要がないので、診断はしません。
私の躁鬱と同じく、発達障害「寄り」として認識しておきます。
私は褒める子育てをしているので、息子に「なぜできないの?」と言ったり「それはできないよ」と言った覚えはありません。むしろ「なんでもできるんだよ」と教えてきたはずなのに、小学校に入ってからの息子は「ぼく、できないから…」と言うようになりました。確かに勉強ができるとは言えないので、自分を客観的に見ることができてスバラシイとは思います。
でも、必要以上に「できない」と思い込んでしまっている部分が心配なんです。できることはたくさんあるのに。
だから、今、障害を自覚させることで「やっぱり僕はできないんだ」と思ってほしくないというのもあります。
ちなみに、息子はなぜか「ひっ算で計算しなさい」と言われてもオリジナルの計算方法を使って計算をします。
私は、こんな考え方ができてスゴイ!と感心してるけど、テストではきっとバツになっちゃうんですよねぇ。
公開を悩んでいた理由
こんなことを公表すると、息子の頭が悪いと誤解されたり、かわいそうという目で見られるのが心配でした。
そして、もう一つ、私が母親失格ではないという言い訳に発達障害を利用するようで嫌でした。
ぶっちゃけ、私は勉強が苦ではない子供でした。学校の授業を聞きながら内職(お絵描き・各種創作)をしつつ、家で予習復習しなくてもテストでは満点を取れる子でした。親から「勉強しなさい」なんて一度も言われたことがありません。
だから、なぜ息子がこんなに簡単なことができないのか理解できないんです。
でも、幸いなことに、身近に好例があって、実は甥っ子も小学生の頃は息子並みに勉強できない子だったんです。20歳近くになって、やりたいことを見つけてから専門技術を身につけて、今ではIT企業に就職しています。そんな甥っ子を見てるおかげで、このまま見守っても大丈夫と思えています。
しかも、甥っ子はとっても穏やかで心遣いができる男に育ってるんですよ。ここ大事!
とはいえ、もっと私が息子のために時間を割いて丁寧に勉強を見てあげれば、もう少しできるようになるんじゃないか、私の努力が足りないんじゃないか、という自責の念も常にあって。
いろいろなことが心に引っ掛かりながら暮らしてたときに発達障害のことを知って、息子の特性がそうなんだと知り、自分のせいじゃないとホッとしました。と同時に、責任逃れをしている気持ちにもなりました。
ダメな母親、できそこないの息子。
そんな風に思われるのが怖い、悔しい、そんな気持ちがありました。
公開しようと思った理由
そもそも「障害」って分類が私は気に入りません。
みんなが作り上げた「社会」の中でうまくやれないから「障害」なんて、変なの。
発達障害だけでなく、様々な障害者もそうです。
「害」って文字が差別的だから「障がい者」と表記する、なんていうのも違和感しかありません。
ライターの仕事では気持ち悪さを感じながらも仕方なく使ってます。
表記の問題ではなくて、そもそもの考え方、分類の仕方に疑問を持ったらいいのに。
ちなみに、金沢の「発達凸凹学習塾86(はる)」では、「障害」とは言わずに「凸凹(でこぼこ)」と言っています。
▶発達凸凹学習塾86(はる)https://86haru.jp/
そこで、やっと本題ですが、このことを公開しようと思ったきっかけについて。
先日、元カレと発達障害や私の子育て論について話していたら、なんと「息子に対してただ甘いだけかと思ってたけど、いろいろ考えてるんだね」って言われて!!
いやー、目ん玉飛び出ましたよ。けっこう一緒に過ごしてた元カレにそんな風に思われたなんて!
これは一度ちゃんと書かないといけないわ。って思ったんです。
確かに息子はかわいいですよ。造形がかわいい。最高にかわいい。
でも、ただかわいいだけで何でもかんでも許してるわけじゃないんですよー。
前述しましたが、私は褒める子育てを心がけています。
怒らないことと甘やかすことの境目は人によって違うので、見る人によっては甘やかしてるように見えると思います。
「怒る」のは自分の都合。「叱る」のはしつけ。
だけど、その「しつけ」だって人それぞれの基準があります。
悪意を持って人に危害を加えたらもちろん叱ります。
命にかかわる危ない行動ももちろん叱ります。
でも、社会的なルールに関することは私自身が疑問に思ってることが多かったりするので、どこで叱ろうか悩んでしまい、タイミングを失うこともあります。
そんな感じであまり私が叱らなくて、ちょっと息子のできないことが多めだからって、甘やかしてるせいだと思われると癪に障ります。
息子は小さい子や動物に対してめちゃくちゃ優しいし、物欲が少ないからワガママを言うこともほぼありません。ビビリだから危ないことはしません。(トイレには一人で行けるようになってほしいけど)好きなものには集中力を発揮するし、想像力と感受性が豊かです。
私にとっては、十分にできた息子です。
そんなわけで、言葉で全てを伝えきれることはないと思いますが、息子と私のことを少しでも知っていただけたらうれしいです。
はー。今回はけっこうなエネルギーを使って書きました。ほんと、疲れた。何か月越しで書いただろう。やっと公開します!